アドラーの心理学をご存知ですか?「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」という本を読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
先日、その概要を読んでみたのですが婚活にも応用できそうだったのでご紹介します。
今回は「劣等感」について正しい認識を持つことを目的としています。
アドラー心理学とは?
アドラーの心理学がベースとしているのは「劣等感の克服」です。あなたが持つ劣等感(コンプレックス)を実現したい夢の原動力に変えるというもの。劣等感という今のあなたに欠けている不足感を補い「より良い状態になりたい」と思う意思があるからこそ成長ができるという考え方なんです。
人と比べて家庭環境や能力が劣っていると感じることってありますよね。
「あの人のような裕福な環境に生まれていたら・・」
「あの人みたいに背が高くてカッコよかったら・・」
「あの人みたいにスリムできれいな肌だったら・・」
そのような考えにとらわれると、「自分ってなんてダメな人間なのだろう」と劣等感を抱いてしまいます。
でも大なり小なり人は劣等感を抱いています。それはとても自然なことなんです。劣等感を抱くことは不健全なことではありません。
アドラーは劣等感についてこう言っています。
あなたが劣っているから劣等感があるのではない。
どんなに優秀に見える人でも劣等感は存在する。
アドラー心理学はこの劣等感を素直に受け入れることからスタートします。ありのままの自分を受け入れる、不完全な自分を受け入れる勇気を持つ。そこで初めて、建設的な一歩を踏み出すチカラが生まれるのです。今のあなたはどうですか?
・背が低い
・太っている
・収入が低い etc
自分の劣等感(コンプレックス)にばかりに怯えて、婚活に消極的になっているなら、とてももったいないことだと思います。短所と向き合い正しく認識すれば、劣等感だってあなたの魅力になります。
劣等感はあなたを強くする
劣等感がなければ人は前に進めません。劣等感をバネに行動できれば大きな目標を達成できるのです。しかし、人によってはその劣等感を言い訳にして努力すらしない人が多いのも事実。
学歴がない ⇒ 周りのライバルに勝てないんだから結婚できなくても仕方ない。
本当にそうでしょうか?
劣等感を克服する努力もしてないのに?
あなたはまだまだ魅力的になれるのに?
劣等感を原動力に変えて理想の自分へ向かっていくか、その場で立ち止まるかはあなた次第です。
アドラーはこう言っています。
劣等感を言い訳にして人生から逃げ出す弱虫は多い。
しかし、劣等感をバネに偉業を成し遂げたものも数知れない。
(A)太めの体型がコンプレックスと感じている人が運動を始めたら半年後にはどうなるでしょうか。
⇒体重が減るだけではありません。目標をクリアするたびに自信となり顔つきや意識も変わってくるでしょう。
(B)収入が少ないと感じている人が仕事を頑張ったら?
⇒周りからも一目置かれ、頼られる存在になっているはず。社内の女性からも意識される対象となり婚活にも勢いがつくのではないでしょうか。
あなたは「劣等感」をどのように生かしますか?
①行動しないための言い訳にしする。
②幸せのためのきっかけにする。
言い訳したところで現実は変わりません。人より不利だとしても、言い訳せずに努力した人は必ず強くなれます。
理想の自分になるには今までの何倍ものエネルギーが必要なので挫折しそうになることもあると思います。でももし、毎日それを続けることができれば、これまでは考えられなかった理想を叶えた本当のあなたに出会えるはずです。
⇒劣等感の数だけ、まだまだあなたは素敵になれる。
成長したいなら「原因」ではなく「目的」を意識する
アドラーは「すべての行動は目的を達成するためのものである」という目的論の立場から幸せを追求しています。フロイトらが提唱している「原因論」とは異なる考え方です。
あなたの婚活がうまくいかない理由に例えてみましょう。
原因論で例えると
・私が恋愛をしたくないのは以前ひどいフラれ方をしたからだ。
・私が結婚をしないのは両親が離婚して悲しい思いをしたからだ。
原因論は過去の経験が今の行動の理由と考えます。つまりトラウマを言い訳にして行動しないというものです。
心当たりはありませんか?
未来を見ずに過去を言い訳にするのってとても楽なんです。前には進まないけれど、自分の本当の気持ちに気づかないフリさえできればいつもと変わらない普段どおりの生活ができる。30歳を過ぎて恋愛に臆病になってしまった方に多いパターンですね。
一方、目的論で例えると
・またフラれて悲しい思いをしたくないから恋愛をしない
・私も両親と同じように離婚するのがイヤだから結婚しない
アドラーの考えでは何らかの目的、ここでは「悲しい思いを回避するため」「離婚という不幸を回避するため」あなたの行動は行われたと定義されます。
しかし、このような「マイナスの目的」では幸せになるための行動は生まれません。同じ目的でも「幸せになる目的」へ意識的にチェンジすることで未来を変えようということなんです。
アドラーは、こう言っています。
人生はあなたの選択でいつでも変えることができる。
もしあなたの人生が変わらないのであれば、それはあなた自身が「変わらない」という決断を下しているからに過ぎない。
実践しなければ、行動しなければ、人生なにも変わらない。
短所や劣等感をチャンスに変えるアドラーの心理学。今日からはじめてステキなお相手を見つけませんか?