知り合いの結婚式に参加すると毎回「お二人の馴れ初め」を紹介されますよね。それを聞くたびに、婚活サイトや結婚相談所で出会った場合はどうなるんだろう。「そのまま紹介されるとちょっとイヤだな・・。」と思ったことはありませんか？
結婚式で必ず「なれそめ」を言わなければいけない。そう思い込んでいる人もいらっしゃいますが、実は紹介する必要はありません。それに、司会者と事前に相談すれば不安だった出会いのきっかけもオブラートに包んでうまい具合に表現してくれます。
近頃は合コンやネットのオフ会などでの出会いも多く、人によっては直接的な表現を避けたい場合が増えてきたためか、そもそも紹介せずに現在の簡単な学歴や職歴程度で済ませるケースも目立つようになりましたよ。
今回は、結婚式での馴れ初め紹介が心配な方へ、おすすめの言い換え例や体験談をご紹介します。
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馴れ初めエピソードは、こう変わる
婚活サイト
インターネットでの出会いの場合、出会い系ではない健全なサイトであっても年配の方にはなかなか理解してもらえないことがあります。そういったケースでは、「お二人の共通の趣味を通じて」「趣味のサークルで意気投合し」という言い換えをするケースをよく見かけます。きっかけは婚活サイトですが、２人が意気投合し結婚にまでいたった、何かしらの趣味や共通点にズームインするんです。だから、嘘でもなんでもないんですよ。
私はお見合いサイトで知り合って結婚しました。でも、何だか恥ずかしかったので式場のアドバイザーの提案を受け、馴れ初めは「ふたりの趣味を通じて」ということにしました。友達の中には根掘り葉掘り聞きたがる人もいますが「もう～、普通そんなトコまで聞く～？」と恥ずかしがるポーズをするとうやむやにできます。
以前、20歳以上も年下の女性と結婚した上司の披露宴に参加しました。ふたりは出会い系サイトで知り合い、大阪と福岡の遠距離メールのやり取りで親密になったことは社内では有名な話。でもさすがに、歳の差カップルの出会いがインターネットだったとは披露宴の場で言えるはずもなく、馴れ初め紹介では別の表現に。でもこの表現がまずかった。「共通の友人の紹介」と言ってしまったんです。上司のプライベートを知らない参加者は、そんな歳の差のある人の共通の友人って誰？その人は、今日は来ているの？って、疑問だらけ。そりゃそうなりますよね・・。上司と仲のいい私は「本当なの？」って質問攻めを受けました。「趣味のイベントで知り合った」とかもっと別の言い方があったのに・・。
お見合いパーティー
この場合は「イベントを通じて」（そのままな気もしますが・・）や「共通の友人からの紹介」と表現されることがほとんどです。イベントと言われれば、受け取った人それぞれが好意的なイベントに変換してイメージしてくれるんですよね。食事があるお見合いパーティーなら「お食事会を通して」とするのもいいでしょう。おつまみ程度の食べ物でも、お食事なんですよ（ニッコリ）。
司会者の方にも隠していたつもりはなかったのに、披露宴では「イベントを通して知り合った・・・」と紹介されました。別にお見合いパーティーと言っても良かったんだけどね。後で聞いたら、言い換えるのが常識なんだと。知らなかった・・。
お見合いパーティーで知り合って結婚した友人がいますが、お式ではそれを伏せて、「共通の知人からの紹介」と言っていました。お見合いパーティーには共通の知人なんていないはずなのにどうして？と思いましたが、その知人ってもしかして、パーティーの司会者のこと？うまい理由を作ったな、と思いました（笑）。
結婚相談所・お見合い
結婚相談所の場合は「趣味(＝婚活)を通じて」または「共通の知り合い」が一般的です。趣味イコール婚活というのは相当なチカラ技に思えますが100％の嘘ではないですよね。95％位？共通の知り合いは、婚活アドバイザーから変換されるようです。
また、知り合いを通じて出会うことが多いお見合いの場合は「知人・友人のご紹介により～」が利用されます。
結婚式で司会の仕事をしているものです。結婚相談所で知り合ったとはっきり言っても構わないというスタンスの新郎新婦もいらっしゃれば、出会いについては「知り合いの紹介」「共通の知人の紹介」でお願いしますという方もいらっしゃいます。私としては、結婚相談所での出会いが恥ずかしいとは思いませんよ。
僕も結婚相談所で、妻と知り合い、めでたく結婚しました。自分自身は結婚相談所に関して偏見は無く、周りには正直に説明してますが、妻はひたすらに隠しており、知っているのは母と親しい友人だけです。ですから、披露宴での馴れ初めは「紹介で知り合って・・」とお茶を濁してもらいました。実際の馴れ初め紹介では出会ったきっかけではなく、「始めてあった時の印象」「初デートについて」重点を置いて紹介してもらったので、違和感なく式を進めることができました。
以前、私の友人が紹介所で知り合った男性と結婚しました。私も式に参加させていただき、馴れ初めはどう説明するのかな？と疑問に思っていたところ…。「新郎と新婦は、○○というレストランでお食事をされたのをきっかけに…」と紹介されていました。紹介所でセッティングしていただいたのが、そのレストランだったそうです。ただ、紹介所を通して知り合ったという点については秘密にしていましたよ。
合コン
合コンや飲み会と聞くと、なんとなく良くないイメージに捉えられることもあります。結婚式と言う正式な場で「出会いは合コンで～」と紹介されたら新婦のお父様が激怒！なんてことになるかもしれません。このような場合は「知人の紹介で・・」「知人や友達の紹介で行ったお食事会で～」などと紹介されます。“お食事会”と表現するだけで、なんということでしょう、きちんとしたイベントのように聞こえるではありませんか。
私のなれそめは「合コン」でしたが、披露宴の席でそのまま「合コン」と言うことを両親が嫌がり、「食事会」と説明しました。でも無理に馴れ初め紹介をする必要はありません。事前の打ち合わせで「馴れ初めについては省略してください」とお願いすれば、良い感じにスルーしてくれます。今どきの披露宴は昔に比べ、融通が利くことが多いですよ。
仲人の方には正直に「出会いは合コン」だということを話しました。後々面倒なことになるのがイヤだったので。そしたら仲人の方は気を利かせて披露宴の場では「ささやかなパーティで出会ったふたり」と紹介してくれました。まさに大人の対応と言うヤツです。
今の時代、合コンカップルなんていくらでもいますが、やはりおめでたい席で「合コン」というのはタブーです。友達の結婚式で聞いているとほとんどの場合「共通のご友人を通じて」と説明されてます。今度、参加する機会があれば注意深く聞いてみてください。
ナンパ
若気のいたり？ナンパで出会ってそのままゴールインということもめずらしくありませんが、これだけは年配者だけではなく同年代の人にもイメージが悪い・・。特におばさまからのウケが悪く、「ふしだらな人」というレッテルを貼られかねません。ナンパでの出会いは「運命の出会い」を強調します。「幾千の出会いのなかで運命の出会いを果たし・・」「新郎が新婦に一目惚れして思わず声を掛けたのがきっかけで」など、おおよそ普通の人では経験できないようなロマンティックな表現へと変換されます。“ナンパ”なのにです！他の出会いと比べても響きが素敵過ぎます。言葉って、すごいですね。まあ、分かる人にはバレてしまいますが・・。
私の披露宴では「○○（場所）で偶然にも運命的な出会いを果たし、その後交際がスタート」と紹介されました。やはり司会を職業としているだけあって、流石にプロだな～！と、思いました。
当事者が引け目を感じないように100％の嘘ではない、誇張された表現が普通に使われているようです。後でつじつまが合わなくて困らないよう、二人で前もって相談しておきましょう。
今ではFacebookやTwitterなどのSNSが当たり前になってきました。あと20年もすれば「おふたりの馴れ初めはツイッターで～」なんて時代もやってきそうですね。
馴れ初め紹介なしパターン
私は、挙式・披露宴とも行う予定ではありましたが、「馴れ初め」を紹介するのは、主人も私もちょっと気恥ずかしい気持ちがありました。そのため、司会者の方と相談して、なれ初めは入れずに進行してもらいました。さすがプロ！という感じで、馴れ初めが無くても、何の疑問も無く進みました。ただ、お互いの友人にふたりの性格が判らないのも困るので、簡単な「プロフィール」みたいなものは製作しました。
私は元プランナーです。働いていた時に担当したお客様の中に出会い系サイトで知り合ったカップルがいました。私は知っていましたが、司会者との打ち合わせで「偶然知り合いました」と事実とは異なる不思議な事をお二人が伝えてしまったため、司会者はアドリブで馴れ初めについての紹介を省き、「いつどこで生まれ、どんな学生時代を過ごし、立派に社会人として今日までやってこられた、こんなお二人が、お付き合いされてからは・・・今日この良き日を迎える事になりました」と、時間軸を曲げて紹介してました。そこまで違和感はありませんでしたが、打ち合わせでもう少しコミュニケーションが取れていれば良かったのにと残念に思いました。
